花の話2

ここまでずっとプリザーブドフラワーについて紹介をしてきました。皆さんの中にもプリザーブドフラワーに興味を持った人、或いは実際にプリザーブドフラワーを買ったり作ったり、はたまたプリザーブドフラワーを贈り物やギフトとして贈りたいと考えている人も少なくないでしょう。ですが折角ですので、プリザーブドフラワーのみならず、花そのものについて関心を持ってみませんか。皆さんは花について学校で習ったことがあると思います。ですが多くの人がその内容について忘れているかもしれません。そこで花そのものについて、もう少し話を進めていくことにします。
皆さんが嘗て学校で習ったように、多くの花が共通の構造を持っています。花は生物学的な定義で言えば種子植物の生殖器官であり、従って花は植物が子孫を残していく上で、極めて重要な役割を担っています。花と言えば、一般的には被子植物の花が典型的なものと見られ、それは即ち私たちが普通花と聞いて思い浮かべるものは、その殆どが被子植物のものだということです。皆さんは雄しべ、雌しべという言葉を覚えていると思います。それらは花を構成する上で欠かせないパーツであり、花の中心に雌しべがあって、その周囲を雄しべが囲む形になっています。そしてそれらの周囲を、花びらや萼などが取り囲む形になっています。言うまでもなく雄しべの役割は花粉を作ることです。、また雌しべには胚珠が入っていて、この両者の働きによって種子が作られ、植物は子孫を残していくのです。花は私たち人類にとっては非常に美しいものですが、植物自身から見れば生き残るために極めて重要な役割を担っているのです。
ただし世の中にあるすべての花がこのような構造を持っているわけではありません。実は花びらや萼などがない花も多いのです。花びらや萼は花を構成する非常に目立つ部分なので、これがない花は花ではないような印象を受けますが、実際にそんなことはありません。花びらは、実際には花粉媒介者を誘うためのものと見られています。花粉媒介者とはこの場合、花に誘われてやってくる虫達のことです。美しい花は人類だけでなく、虫たちをも引き付けます。ですが花粉の運搬、伝授などを虫たちに頼らない、例えば風媒花等と呼ばれる種類の花では、こうした花びらなどは不要であり、花びらを持っていないもの、或いは既に退化してしまったものも多くなっています。イネや麦などがその例です。ちなみにイネ科の場合、このような花を小穂と呼んでいます。
また、1つの花に雄しべと雌しべを供える花が多く、主流となってはいますが、雄しべ或いは雌しべのそのどちらかだけを持つ、雌雄異花と呼ばれるものもあります。また少し変わったところでは、雄しべと雌しべが両方備わってはいても、その片方が機能していない例、或いはどちらかが先に熟し、その結果両方同時には熟さないようになっている例もあります。いずれにせよ全ての花に雄しべと雌しべの両方が備わっているわけではないのです。

花は花粉により受粉をさせることで、生殖を行います。受粉と一口に言っても、花の構造によって自家受粉と他家受粉とに分けることができます。通常他家受精であることが望ましいとされていますから、花の種類によっては自家受精を妨げるようなしくみが見られます。先ほど雄しべと雌しべのどちらかが先に成熟するようになっている種類の花もあると紹介しましたが、それも自家受精を妨げるメカニズムの一つなのです。ちなみに雄しべと雌しべのどちらが先に成熟するかでそれぞれ雄性先熟、雌性先熟と呼ばれています。

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最終更新日:2015/3/11