花の話3

プリザーブドフラワーの話をしてきたので、ついでに花そのものの紹介もしていきます。これをきっかけ皆さんがプリザーブドフラワーを理解し、同時に花そのものにも興味を持ってくださることを願っています。
皆さんは学校の生物の授業で、いろいろな植物の種類について学んだことがあると思います。ここではこうして皆さんが嘗て学んだであろう植物の名前が次から次へと出てきます。もし植物について忘れてしまった、或いは思い出せないと言う人は、生物の教科書を手にとって見てみてもいいのではないでしょうか。
私達が花と聞いて思い浮かべるもの、言い換えれば世間一般にいちばん多く見られる花は、種子植物の花です。種子植物とはその名の如く、種子を作り、それによって子孫を残していこうとする植物のことです。その種子植物はシダ植物から進化したものです。シダ植物についてはここでは詳しく紹介しませんが、皆さんも聞いたことがあるとおもいます。
そうした植物の進化の観点から見れば、種子植物の花を構成する主要な部分である雄しべは、シダ植物で言えば小胞子のうをつける胞子葉、雌しべは同じく大胞子のうをつける胞子葉にそれぞれ由来することになります。また同じく花を構成するパーツとして欠かせない花びら、萼も、葉が起源のものと思われています。従って花全体の構造は、シダ植物からの進化という考え方からすれば1本の枝に、先端の方から大胞子葉、小胞子葉、不実の葉が並んだ構造が、ごく短くつまったものと見なすことができます。言い換えれば花とは、雌しべや雄しべを含む一個の有限の茎頂に、胞子葉(花葉)と不稔の付属物がついたもののことだと言えます。
皆さんは理解できますか。ちょっと難しい話になってしまった感もありますので、少し話題を換えることにします。
皆さんは種子植物同様、裸子植物という植物の種類について聞いたことがあると思います。この裸子植物の場合は、花にそれぞれ雄しべと雌しべが両方ついているのではなく、雌雄異花が普通です。つまり私達人類に男女の性別があるのと同じで、花に雄しべと雌しべのどちらかだけがある、或いはどちらかだけが発達しているということです。またそのほとんどが風媒花なので、花は軸を中心に胞子葉由来の鱗片状の構造が並んだ形を取るのが普通です。つまりは花全体が、花粉のつきやすい形状をしているということです。
また被子植物の花には、花びらや萼が多数加わることが多くなっています。これらは言い換えれば装飾的な構造であり、私達が一般的に花をみて美しいと思うのは、こうした構造が影響していると言えます。言い換えればこうした装飾的な構造の美しいものが、私達人類、はたまた花粉の運搬を媒介する昆虫類の関心をより引きつけると言えます。従って、花の構造としては概ねその中心に大胞子葉由来の雌しべ、その外側に小胞子葉由来の雄しべ、そしてその外側に葉由来の花弁、そしていちばん外側にやはり葉由来の萼が取り巻くという形になっていることが多いようです。花弁、萼はまとめて花被とも呼ばれます。

いかがでしたか。難しい話になってしまいましたが、もっと詳しく知りたい方は、専門書等をお読みすることをお勧めします。いずれにせよ、折角の機会です。花や草木、そして身の回りの自然に気を配ってみてはいかがですか。皆さんの見識が広がると共に、今まで発見できなかった何かが見えてくるかもしれませんよ。